「靴底の減り方」を、チェックしたことはありますか?

靴底は歩くことで少しずつ減っていきますが、減る「場所」や「スピード」から、
足や歩き方の特徴を伺い知ることができます。

歩くときの足の使い方から、「カカトやや外側」が多少減るのは正常と言われています。
一方、その他の場所(かかと内側、左右非対称など)が減っていたり、急速に減ってしまうなどが見受けられる場合、
足や歩き方のどこかに課題があることを示唆しています。

先日ふと、靴底チェックをしてみました。
小さい子供がいるため、最近はスニーカーやローファー、そして冬はブーツの出番が多かったのですが、結果はこうなりました!

3.5cmヒール・ローファー(ShoePremo):カカトやや外側
5.5cmヒール・パンプス(ShoePremo):カカトやや外側
5.5cmヒール・ブーツ(ShoePremo):カカトやや外側
7.5cmヒール・パンプス(ShoePremo):カカトやや外側

スニーカー(某メーカーの幅狭めのもの):カカト内側!!!

なんと、一足のスニーカーだけ、「カカト内側」が減っていたんです・・・
履いている人(私)は変わらないので、足が変わったわけではありません。
それなのに減る場所が違うとは、一体、なぜなのでしょう???

考えられる原因は、「靴の作り」の違いです。

私のスニーカーは幅狭めであり(かつ厚めの靴下を着用)、足の曲がる位置と靴の曲がる位置(指のつけ根の位置)も合ってはいるので、サイズ・ワイズは市販の中では良いものと言えます。

しかしながら、土踏まず周辺も含めた足裏全体が非常に柔らかい素材でできています。
また、カカトのカウンター(カカト周りの固い芯材で、足が倒れないように支える部分)も柔らかい素材で、サポート感はあまりありません。

「柔らかい」と足当たりが非常に良く、快適に歩けるような気がしてしまうのですが、
「柔らかいだけ」の靴には足を支える仕組みがなく、無意識のうちに「回内(かいない)」の症状が出ながら歩いてしまっていたようです。

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※回内(かいない)
直立した状態で、後ろからカカトを見ると、内側(親指側)にカカトが倒れている状態です。
人間の足にはアーチ構造(縦アーチ・横アーチ)があり、小さい足に全体重がかかる際の衝撃を緩衝する役割を担っています。
ところが足に合わない靴などで負荷をかけ続けると、アーチが崩れます。
その際、足の構造上、アーチは内側(親指側)に倒れやすく、回内足になっていきます。
回内足だと内側に体重がかかるため、靴底は「カカト内側」が減っていきます。

私(ワイズ3A)の場合、左右サイズ違いということもあり、左足のみやや回内しています。
弊社のお客様は幅狭で、足に合う靴に出会うことが難しかったことから、回内足の方は結構いらっしゃいます。
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スニーカーで痛みもなく、幅狭めということでどこか安心してしまっていた自分がいましたが、
こんな影響がひっそりと出ていたとは・・・衝撃的でした。
履けるスニーカーがなくなってしまったので、今はほぼ毎日ローファー生活をしています!

私を含め、回内足の方は結構いらっしゃるのですが、実は足の構造上「カカトを上げるとアーチが自動的に引き上がる」ため、ヒールがほとんど無いスニーカーよりも、ある程度ヒールに高さのある靴の方が回内の症状は出にくくなります!
(もちろん、足囲が合っておらず前滑りしてしまうような靴では、ヒールがあっても正しい歩行はできません)
(またすでに回内が進行している場合は、足が整うまではShoePremoのシューズでもカカト内側が減ることはあります)

実はこれ、ShoePremoが0-1cm程度のフラットシューズやバレエシューズを作っていない理由でもあります。
最低でも3cm程度のヒール高があったほうが、足のアーチ構造が機能しやすいのです。

靴底の減り方を見ると、足や歩き方の特徴がわかります。
快適な靴ライフのためには、ご自身の足や歩き方を知ることが非常に重要です。
是非一度、チェックしてみてください!