つい先日、初めて「介護靴」を探しに行きました。
母が候補の靴を既に見つけていて、これでいいかどうか見てほしいと相談を受けました。

某メーカーのスニーカータイプで、自分で履くことも、履かせてもらうときも簡単なように、
マジックテープで大きく履き口が開き、着脱できるようになっています。
オンライン上での評価もとても良く、軽くて歩きやすい、病院のリハビリ用に購入した、といったレビューもたくさんありました。

そのうえで実物を見てみると、確かに着脱はしやすいのですが(実際に足長を合わせて履いてみました)、
今回の靴は「歩行訓練のリハビリ時に履く」用のため、気になるポイントも・・・

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・軽量=歩きやすい?
一般に高齢の方は筋力が落ちているため、軽量なものが良いとされていることが多いようです。
「軽くて歩きやすい」という表現も多く見られたのですが、軽量=歩きやすいとは一概には言えません。

私の高齢の祖父母のように、老人ホームで普段はほとんど車椅子に乗っているような方の場合など、
症状や年齢等により、軽量であることの優先順位が高い場合もあります。

ですが、今回は「歩行訓練用」の靴で、足元がフラつきやすい状態の家族が履くため、
特に重さを感じない程度で、カカトや足首をきちんとサポートしてくれる靴の方が適しています。

・カカトが柔らかい
上記に繋がるポイントですが、カカト(及び足首)は歩くうえで非常に重要で、
靴にはカカトをブレにくくする「カウンター」と呼ばれる芯材があります。

ところが、カウンターが入っていない靴と入っている靴、
そして入っていても柔らかいもの/短いもの(=サポート力は弱い)など実に色々あります。

「歩行訓練時」のようにフラつきを抑え、しっかりと支えてあげたい場合は、
カウンターが固くて長いものの方が適しています。
(ShoePremoの靴は、どれも固くて長いカウンターが入っています!)

ちなみにベビー靴も同じで、フラつきやすい足にはカカトが固く、
足首まで支えられるようなハイカットの靴がオススメです。

【過去記事】ベビーシューズのおすすめは?

【過去記事】ベビーシューズのおすすめは?(続き)

・マジックテープがあれば前滑りしない?
そんなことはありません。
実際に足長を合わせて試着してみましたが、そもそも履き口が広く、また幅広設計(3Eや4Eが多いようです)のため、
私が履くと前滑りしてスニーカーでもスリッパの履き心地でした。

症状によりむくみやすい方、あるいは体重が落ちて筋力も減り、足も細くなっている方、など様々だと思います。
履かれる方に合わせて調節できる靴が望まれます。

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結局、今履いている(介護用でない)スニーカーでも重さは感じないということだったので、
当初検討していた靴ではなく、

・固くて長めのカウンターが入っており、カカトと足首のサポートがある
・「紐+ファスナー」タイプで、紐で甲周りを調整しつつも、着脱が簡単(毎回紐を締めなくて良い)

な別の靴に決まりました。

また、本人は入院中のため試し履きできないので、普段と同じサイズの靴を購入しようとしていました。
そんな時は「インソール」を合わせましょう!

これまで履いていた靴のインソールを剥がして、
買おうとしている靴のインソールに合わせて判断します。
ちなみに、今回検討した介護靴では2サイズ違いました。

一言に「介護靴」と言っても、履く方の症状や目的により、適した靴は変わってきます。
またご家族など誰かのために選ぶことも多い靴なので、自分に選ぶ靴とは別の難しさがあるとも言えます。

ですが、歩くのに適した靴はどういう靴なのか、その点はどんな種類の靴でも変わりません。
ShoePremoの靴やメルマガを通して、靴選びのポイントを自然と理解していただけていたら、と思います!