足と靴に関する悩みの原因と、その解決法をご紹介しています。
靴下あまる問題
試着会などで、よくお客様と話題に上る「靴下あまる問題」。
足にぴったりの靴を履くと尚更、靴下の余りが見た目にも気になりますし、
余った部分がフィット感にも影響するので、無視できない存在です。
できるだけフィット感良く、足に合う靴に合わせられる(=快適に歩ける)ように、
靴下選びで工夫できるポイントをご紹介します。
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足と靴に関する悩みの原因と、その解決法をご紹介しています。
試着会などで、よくお客様と話題に上る「靴下あまる問題」。
足にぴったりの靴を履くと尚更、靴下の余りが見た目にも気になりますし、
余った部分がフィット感にも影響するので、無視できない存在です。
できるだけフィット感良く、足に合う靴に合わせられる(=快適に歩ける)ように、
靴下選びで工夫できるポイントをご紹介します。
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むくみについて調べている中で、こんな記事を見つけました。
株式会社マガジンハウス Tarzan「減らしたいのは『細胞外液』。正しい『ダイエットとカラダの水分』の話」
https://tarzanweb.jp/post-227853
その記事によると、短い間に体重が減った場合、実は脂肪ではなく余分な水分が抜けたということだそうです。
また、
つい先日、初めて「介護靴」を探しに行きました。
母が候補の靴を既に見つけていて、これでいいかどうか見てほしいと相談を受けました。
某メーカーのスニーカータイプで、自分で履くことも、履かせてもらうときも簡単なように、
マジックテープで大きく履き口が開き、着脱できるようになっています。
オンライン上での評価もとても良く、軽くて歩きやすい、病院のリハビリ用に購入した、といったレビューもたくさんありました。
そのうえで実物を見てみると、確かに着脱はしやすいのですが(実際に足長を合わせて履いてみました)、
今回の靴は「歩行訓練のリハビリ時に履く」用のため、気になるポイントも・・・
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・軽量=歩きやすい?
一般に高齢の方は筋力が落ちているため、軽量なものが良いとされていることが多いようです。
「軽くて歩きやすい」という表現も多く見られたのですが、軽量=歩きやすいとは一概には言えません。
私の高齢の祖父母のように、老人ホームで普段はほとんど車椅子に乗っているような方の場合など、
症状や年齢等により、軽量であることの優先順位が高い場合もあります。
ですが、今回は「歩行訓練用」の靴で、足元がフラつきやすい状態の家族が履くため、
特に重さを感じない程度で、カカトや足首をきちんとサポートしてくれる靴の方が適しています。
・カカトが柔らかい
上記に繋がるポイントですが、カカト(及び足首)は歩くうえで非常に重要で、
靴にはカカトをブレにくくする「カウンター」と呼ばれる芯材があります。
ところが、カウンターが入っていない靴と入っている靴、
そして入っていても柔らかいもの/短いもの(=サポート力は弱い)など実に色々あります。
「歩行訓練時」のようにフラつきを抑え、しっかりと支えてあげたい場合は、
カウンターが固くて長いものの方が適しています。
(ShoePremoの靴は、どれも固くて長いカウンターが入っています!)
ちなみにベビー靴も同じで、フラつきやすい足にはカカトが固く、
足首まで支えられるようなハイカットの靴がオススメです。
・マジックテープがあれば前滑りしない?
そんなことはありません。
実際に足長を合わせて試着してみましたが、そもそも履き口が広く、また幅広設計(3Eや4Eが多いようです)のため、
私が履くと前滑りしてスニーカーでもスリッパの履き心地でした。
症状によりむくみやすい方、あるいは体重が落ちて筋力も減り、足も細くなっている方、など様々だと思います。
履かれる方に合わせて調節できる靴が望まれます。
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結局、今履いている(介護用でない)スニーカーでも重さは感じないということだったので、
当初検討していた靴ではなく、
・固くて長めのカウンターが入っており、カカトと足首のサポートがある
・「紐+ファスナー」タイプで、紐で甲周りを調整しつつも、着脱が簡単(毎回紐を締めなくて良い)
な別の靴に決まりました。
また、本人は入院中のため試し履きできないので、普段と同じサイズの靴を購入しようとしていました。
そんな時は「インソール」を合わせましょう!
これまで履いていた靴のインソールを剥がして、
買おうとしている靴のインソールに合わせて判断します。
ちなみに、今回検討した介護靴では2サイズ違いました。
一言に「介護靴」と言っても、履く方の症状や目的により、適した靴は変わってきます。
またご家族など誰かのために選ぶことも多い靴なので、自分に選ぶ靴とは別の難しさがあるとも言えます。
ですが、歩くのに適した靴はどういう靴なのか、その点はどんな種類の靴でも変わりません。
ShoePremoの靴やメルマガを通して、靴選びのポイントを自然と理解していただけていたら、と思います!
「靴底の減り方」を、チェックしたことはありますか?
靴底は歩くことで少しずつ減っていきますが、減る「場所」や「スピード」から、
足や歩き方の特徴を伺い知ることができます。
歩くときの足の使い方から、
前回に続き、スニーカーの選び方②です。
色々なタイプのスニーカーがありますが、
基本事項として最低限おさえたい5つのポイントは下記の通りです。
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・「縦のサイズ」:指先に捨て寸(指の入らないスペース)がある
パンプスのサイズ=スニーカーのサイズではないので、ご注意ください。
特にスニーカーは海外製で海外のサイズを画一的にcm単位に表示しているものが多いです。
カカトを合わせて履いたときに、指先に捨て寸が1-2cm程度あるサイズを選びましょう。
パンプスとスニーカーサイズの違いはこちらのブログをご覧ください(メルマガ2019年11月号より抜粋)
・「指先の厚み」:指先が当たって痛いところがない
誤解されがちですが、指(特に小指あたり)が「触れるくらい」は問題ない範囲と言えるでしょう。
できるだけ歩いて、当たって「痛い」ところがないか、確認しましょう。
「幅狭さんあるある」としては、親指の爪がやや上向いていることが多いので、
つま先に厚みのないスニーカーなどは当たって痛くなることが多いです。
・「横のサイズ(足囲)」:紐でワイズ調節できる
比較的ワイズが狭いスニーカーを選んでも、
それでもワイズが本当にぴったりのスニーカーは皆無です。
ですが、紐で調節して「ヒールロック」できれば、及第点です。
・「曲がる場所」:指の付け根部分で曲がり、土踏まず部分は曲がらない
つま先とカカトを持って靴を曲げてみて、指の付け根部分で楽に曲がり、土踏まず部分はしっかりとして
折れにくい&捻れにくいものを選びましょう。
全体に固くて曲がらないのも正しい歩行ができず良くないですが、
土踏まず部分まで柔らかいのは、ただでさえ足が柔らかくなってしまっている方が多い幅狭さんにとって、
足を支えて(足の機能を補って)くれないという点で、特におすすめできません!
「曲がる位置」は、パンプスほど厳密でなくても大丈夫ですが、靴の曲がりやすい場所と
足の曲がる場所(特に親指の付け根)の位置が大体合っているか確認しましょう。
・「カカトの支え」:カカトに芯材が入っていて適度に硬い
着地時のカカトのブレを防止できるように、
カカト部分を触って硬い芯材が入っているかどうか、確認してください。
布製のスニーカーなどは、芯材が全く入っていないものが多いです。
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「スニーカーはどれでも楽だから」と、デザインだけで購入してしまうと、
意外なまでに落とし穴がたくさんあります。
是非上記5点は確認してみてください!
また「スリッパ」ですが、リラックス目的の履き物ということもあり、
柔らかくて幅広、そしてカカト部分がカバーされていない形が基本であり、
おすすめできるスリッパが本当にありません。
いわゆる「スリッパ履き」(指先で靴を引っ掛けて歩く)とも言うように、
カカトがついてこない履き物なので、
きちんとした歩き方ができなくなってしまいます。
そのため、個人的なおすすめとしては、「スリッパは履かない」。
分厚い靴下で防寒していただき、正しい歩き方で室内でも過ごして頂いたほうが、
歩き方に影響も及ばず、足には良いかと考えています。
(もしオススメのスリッパがありましたら、是非教えてください!)
以上、スニーカーとスリッパのお話でした。
ご参考になりますと嬉しいです。