2024年7月更新

はじめまして。
オーダーメイドシューズ ( 婦人靴 )の「シュープレモ」のヨシオカと申します。

スニーカー以外はすべてカカトが抜ける日々で、足と靴にずっと悩んでいました。
しょっちゅう靴擦れして流血するので、絆創膏が必需品でした。

そんな中、「足に合う靴」と出会ったことをきっかけに、知識ゼロから靴業界に飛び込み、今に至ります。

これまで全国のお客様に、 オーダーメイドシューズ を届けてまいりました。
これもひとえに、お客様や関係者のみなさまのおかげです。

実は、シュープレモ創業前に、 オーダーメイド 3店でパンプスを5足作ってみたことがあります。
ですが、残念ながらどれも足に合う靴とはなりませんでした

また、お客様からのお話で、「他店で オーダー で作ったけど合わなかった」と伺うことが結構あるのです。

その背景には、「 オーダーメイドシューズ 」と一口に言っても種類や作り方が複数あり、お客様から見ると非常にわかりにくいというのがあると思います。(かつては私自身も、 オーダー ならどれも同じ?くらいにしか理解しておらず、価格やデザインでしか選んでいませんでした)

つまり、お客様が求めているものと、お店側が提供するもののミスマッチが起きていることが原因の一つなのではないでしょうか。

そこで、実際に オーダー して失敗した経験があり、
また現在は オーダーメイドシューズ をお届けする身、という両方の観点から、

「 オーダーメイドシューズ を履いてみたい」
「どうやって オーダーメイドシューズ 店を選べばいいのか知りたい」

といった方に、 オーダーメイド の種類から選び方のポイントまでご紹介します。
「足に合う靴との出会い」の一助となれば嬉しいです。

※シュープレモは パンプス などの 婦人靴(レディース) の オーダーメイド 店であり、以下は 婦人靴 を前提としています

目次

01 | オーダーメイドシューズ って何だろう?

靴には「既製靴」と「 オーダーメイドシューズ 」がある

靴には、
  • ①既製靴:あらかじめ作ってある靴

  • ② オーダーメイドシューズ :注文してから作る靴

があります。
靴屋さんにズラッと並んでいる靴たちは、すべて「既に作られた靴=既製靴」です。

①既製靴には、
  • メリット:すぐ手に入る。機械での大量生産がほとんどで、比較的安い

  • デメリット:メーカーが在庫を持つ=バリエーション(色素材・サイズ・ワイズなど)が限定的

といった特徴があります。

特にサイズ(足長)・ワイズ(足囲)に関してですが、

日本における既製靴(婦人靴)は、

・サイズ:22.0cm-24.5cm
・ワイズ:E-2E

が一般的(中心サイズ・ワイズ)です。

それ以外の既製靴(下記サイズ・ワイズ)は、ほとんど作られていないようです。

・サイズ:21.5cm以下や25.0cm以上
・ワイズ:E以下(3A/2A/A/B/C/D))

そのため、「ワイズA」の人が百貨店の靴売り場でたくさんの靴を試しても、足に合う靴は見つからないのです。

逆に言うと、「足に合う靴が見つからない!」「靴が痛い!」と悩んでいる方は、既製靴では作られていないサイズ・ワイズの足である可能性が高いのです。

そして、②オーダーメイドシューズは既成靴の逆で、
  • メリット:バリエーション(色素材・サイズ・ワイズなど)が豊富で、足に合わせたり、好みに合わせやすい

  • デメリット:少量生産で製造コストが高く、(既成靴に比べて)価格も高い。手に入るまでに時間がかかる

といった特徴があります。

なぜ靴を オーダーメイド するの?

自分の足にピッタリ合った靴(フィット感のカスタマイズ)や、自分好みのデザインの靴(デザインのカスタマイズ)を履きたい、という理由かと思います。

特に、足に靴が合わないと「痛い・歩きにくい」というトラブルにつながるので、悩む方が多いです。
そのため、多少価格は高くなりますが、「オーダーメイドで足に合う靴を」という方はたくさんいらっしゃいます。

あなたもぜひ、オーダーメイドで足に合う靴と出会ってくださいね!!

02 | オーダーメイドシューズ ってどんな種類があるの?

まずは靴の作り方をざっと理解しよう!

オーダーメイドシューズの違いを理解するために、まずは靴の作り方を簡単にご紹介します。

【靴作りの大まかな流れ】

①木型を用意
木型(きがた)とは「靴の型」で、昔は木で作られていたため木型と呼ばれています。

木型に革を張って靴を作っていくため、木型で靴の大体の形が決まり、フィット感にもデザインにも影響します。


②デザイン(パターン)を用意

靴をデザインし、パターン(型紙)を作ります。
同じ木型でも、甲周りの深さの違いなどにより、フィット感やデザインは変わります。


③パーツを用意

選んだ色・素材の革を、パターンに沿って裁断して、縫製します。
その他、靴のベースになる部材(中底)や、ソールやヒールパーツなどを用意します。


④つり込み・仕上げ

①で用意した木型に、③で縫製した革などを引っ張りながら沿わせて、足入れ部分を作ります。
この工程を「つり込み」と呼びます。

つり込みは「機械づり」と職人による「手づり」があり、
高い技術力のある職人による「手づり」は、高いフィット感を生み出します

具体的には、「手づり」では靴の場所によって/部材によって引っばる力を変えることで、締めるべきところを締め、機械づりにはできないフィット感を実現できます。

 

最後に、ヒールなどの各パーツを取り付けて靴を仕上げます。

オーダーメイドシューズ は大きく分けると3種類【木型が違う!】

※種類の定義が曖昧で、お店によっては呼称や詳細が違うところもあると思いますが、大きく分けるとこうなります

オーダーメイドの種類によって違うところは、「どのような木型を使うか(①)」です。

オーダーメイドシューズの種類別の違い

1. フルオーダー【木型から作る オーダーメイド 】

計測値を元に「お客様専用の木型」を用意し、靴を作るオーダーメイドです。

2. セミオーダー【木型を選べる オーダーメイド 】

計測・試着を経て、お店が用意した木型の中から選択(木型の種類や数はお店によって様々)して作るオーダーメイドです。

3. カラーオーダー【木型が固定の オーダーメイド 】

デザイン毎に固定の木型(サイズ展開のみ)を使って靴を作ります。
そのため、デザインはカスタマイズできますが、フィット感についてはほとんどカスタマイズできません。

03 | 種類別のメリット・デメリットと成功ポイント

メリット・デメリットを理解して、ご自身の希望に一番合うものを選びましょう!
※足に合う靴を探す前提のため、デザインのカスタマイズのみの「カラーオーダー」は割愛します

1. フルオーダー「木型から作るオーダーメイド」

2. セミオーダー【木型を選べるオーダーメイド】

04 | おわりに

感動モノ!!足に合う靴との出会い

初めて足に合う靴に出会ったときの感動を、私は忘れることができません。

冒頭でもお話しましたが、10代後半~20代の私の最大の悩みは、「靴」でした。
靴で失敗したエピソードは、山程あります。

オーダーメイドシューズを検討しているあなたにも、足に合う靴との出会いがありますように。
当サイトがその一助となりましたら幸いです。

シュープレモは「フィッティング」を大切にしている セミオーダーメイドシューズ 店です

シュープレモ設立前、私と同じように悩んでいる方に喜んでもらえる理想の靴屋について、アレコレ考えました。
そして、以下の要件は譲れないと思いました。

  • 失敗しない靴選びのために、購入前に試着できること
    他のオーダーメイド店で作った靴が、残念ながら足に合わなかった経験があるので、事前に試着できるセミオーダーにしました。
    また、試着は単に履いてもらうだけではありません。足と靴作りも理解している熟練スタッフが、歩き方や足の特徴、今後整えていくべき理想の足の状態も踏まえて、計測やフィッティングをしています。足に合う靴との出会いを全力でサポートします。
  • 左右別サイズ・ワイズの靴を選べること
    顔と同じで、左右の足が完全に一緒ということはありません。そして、意外と左右でサイズ・ワイズが違う方はいらっしゃいます。(かくいう私も、ベストフィットは左右で別サイズ・別ワイズの足の持ち主です)シュープレモはセミオーダーですが、左右別サイズ・ワイズを選べるため、左右それぞれのピッタリが見つかります。
  • 可愛い靴であること/好きな色・素材で作れること
    洋服が決まったのに、最後に靴が決まらない、なんてことがあるかと思います。
    靴はファッションアイテムでもあるので、フィット感を犠牲にすることなく、可愛くて履くとテンションの上がる靴を追求しています。
  • 手の届きやすい価格の靴であること
    靴に悩む多くの方に届けるには、できるだけコストを抑え、手の届きやすい価格を追求したいと考えました。
    シュープレモはサイズ・ワイズ展開が豊富(3AからC(一部はD))であり、製造コストが高いため、その他のコスト(広告費はほぼ0円など)を抑えています。

上記の要件をすべて満たす形が、現在のシュープレモです。東京・大阪・名古屋で試着・オーダー会を開催している他、自宅フィッティング(対象は日本全国)をご用意しております。

あなたもぜひ、足に合う靴との「出会いへの一歩」を踏み出してくださいね!