「 ヒール の高さによって、歩幅 は変わります!」

あまり知られていませんが、ヒールの高さによって、歩幅は変わります。

「なんかヒール靴だと上手く歩けない・・・?」

痛いのでパンプスを避けてきた方、
あるいは出産などを経て、久しぶりにヒールのある靴を履かれた方など、
「ヒール靴だと上手く歩けない」と感じている方は、結構多い印象です。

ヒール靴を履くことで、歩行時の足への体重のかかり方等が変わってくるため、
最初は上手く歩けないのも無理はありません。

ですが、歩き方と靴のフィット感は切っても切れない関係です。
足に合う靴だとしても、歩き方次第で「脱げやすい」「靴ずれする」となってしまうことも・・・

歩き方も様々ですが、これだけは知っておいて損はないというポイントが、
今回の「ヒールの高さによって、歩幅は変わります!」ということです。

そのメカニズムをできるだけ簡単にご説明しますので、
手をつける壁の近くで一緒にやってみてください!

 

やってみよう!歩幅が変わるメカニズム

まずは、裸足で右足を一歩前に踏み出してみましょう。
右足(前の足)は膝が伸びて垂直に。右足の上に体が乗っている状態です。
左足(後ろ足)は地面を蹴り出した後なので、つま先立ちのような形で地面に触れています。

このまま、ヒール靴を履いたことを想定して、右足(前の足)で片足つま先立ちをします。
すると、左足(後ろ足)は空中に浮いてしまいます!

後ろ足が浮かないようにするためには、後ろ足を下ろす、
つまり前足に近づける必要があります。
したがって、「ヒールの高い靴を履く」ということは、「歩幅が短くなる(前足と後ろ足の距離が近くなる)」
ということなのです。(ヒールが高くなればなるほど、歩幅は短くなります)

それなのに、裸足やスニーカーと同じ感覚で足を出してしまうと、うまく歩けません。
そこで、人は適応します。

 

歩幅を変えずに歩く方法とデメリット

一つの方法は、前足の膝を曲げることです。
ヒールが高くなってしまった分、前足の膝を曲げれば、
後ろ足は床についたままにできます。
しかし、膝を曲げて歩くことは膝に負担がかかるのみならず、
足裏の体重移動が正しく行われないために靴の中で足がずれやすくもなります。

もう一つの方法は、腰の前足側(上述の場合、腰の右側)を前に出すことです。
腰が前後に開けば、腰幅の分だけ距離が稼げます。
しかし、これも一歩ごとに体に不自然な捻りが加わって非効率な上に、
同じく足裏の体重移動が正しくないために靴ずれしやすくなります。

そのため、ヒール靴を履いても正しく歩行するためには、
裸足やスニーカーよりも「歩幅を短くする」ことが非常に重要なポイントになります。

 

「ヒール靴だと歩幅は(裸足に比べて)短くなる」

試着会で歩行のお話をさせていただく際に、歩幅を少し短くするだけで、
「え、なんか急に歩きやすくなった!」とお客様におっしゃっていただくことも多いです。

「ヒール靴だと歩幅は(裸足に比べて)短くなる」

靴を履き替えることで、自然とできる方もいらっしゃいますが、
ヒール靴を楽しむ豆知識として、是非覚えていてくださいね!

 

歩き方についてもご説明しています

毎月開催している無料の幅狭靴の試着会では、
ご希望の方にはヒール靴での歩き方についてもご説明しております。

本当は足に合う靴でも、歩き方次第で痛みが出てしまうことも。
正しい歩き方を知ることは、ヒール靴を楽しむうえで、欠かせません。

「足に合う靴がない!」そんなあなたも幅狭さんかも?

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