暑い夏がやってきました!

「夏はむくみやすい」

そんなことを聞いたことはありませんか?
お客様のお話を聞いていると、確かに夏にむくみを感じている方が多いようです。
(条件が揃えばむくむので、他の季節でも起こります)

このむくみ、足と靴の視点で見るとなかなか困った存在です。
なぜなら、むくむと靴はキツく感じ、むくみが取れるとゆるく感じるからです。
人によっては1ワイズ程も変わるため、むくみの状態にあわせて別ワイズの靴をお持ちのお客様もいらっしゃいます。

そこで今回はむくみの正体と改善策に迫ってみたいと思います!
(ここでは病気ではなく、一過性のむくみについて扱います)

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・むくみの正体って?!

何となく足や脚が普段より太くなっている気がする・・・
むくむとこういう感覚になりますね。

むくみとは、「細胞間質液が増加した状態」のこと。

※細胞間質液
皮膚の下で細胞を浸している体液。
血液にのって運ばれてきた栄養は、血管から細胞間質液を介して細胞に届けられます。
また、細胞から出る二酸化炭素や老廃物は、細胞間質液を介して血管等に回収されています。

血行(血の巡り)が悪くなると、細胞間質液の出たり入ったりのバランスが崩れて、普段より細胞間質液が増えてしまいます。それにより足や脚が膨らんだようになったものが、主な「むくみ」の正体です。

・なぜ足や脚がむくむことが多いの?

これはズバリ、「重力」のせいです。
地面に向かって引っ張られるため、足や脚に溜まりやすいのです。
また足や脚は心臓から遠く、重力に逆らって血液を心臓に戻すのは大変です。

・むくみの原因は?

一過性のむくみを引き起こす原因は様々です。

運動不足:長時間の座り/立ちっぱなしや、筋力の低下など
身体の冷え:深部体温(身体の中心部の体温)を保つため、寒さを感じると血管は収縮し手足等の血流が減少します
塩分過多:塩分を摂りすぎると、体内の塩分濃度を一定に保つために水分を溜め込む働きがあります
水分不足/過剰摂取:乾燥すると体内に水分を溜める働きがあり、また過剰に摂取しても溜まってしまいます
自律神経の乱れ:体温を調節する働きがある自律神経が乱れると、体内の水分調節がうまく行かなくなります

などなど

・むくみの改善策は? 足に合う靴を履くとむくみが取れるって本当?

一過性のむくみであれば特に心配はいらないと言われていますが、何かしらの理由で血行不良などが起きているということでもあります。
むくみを感じたら上記の原因を見直してみてください。

特に夏は暑いので、室内にいて運動不足となったり、冷たい飲食物で身体を冷やし過ぎたり、冷房の効いた部屋で過ごすことにより体温調節がうまく行かなくなったり・・・
むくみは夏だけの話ではありませんが、むくみの原因になりそうなことは身近なところにゴロゴロと潜んでいるのかもしれません。

そして幅狭靴視点からは、「足に合う靴でのウォーキング」が改善策としてオススメです!
足に合わない靴だと、靴全体を持ち上げてペタペタと歩くようになるため、ふくらはぎの筋肉をうまく使えません。
カカトのついてくる足に合った靴だと、後ろ足で床を押して・カカトを上げる(ふくらはぎの筋肉を使う)正しい歩行ができ、ふくらはぎの筋肉がポンプ機能となり血行が良くなるため、むくみが取れていきます。

また、職場で靴を履き替えたり、長時間の座り/立ちっぱなしで足がむくんでいる方の場合は、
つま先を伸ばしたり手前に寄せたりすることでふくらはぎの筋肉を動かし、むくみをある程度取ってから足に合う靴を履くのがオススメです。
(むくんだ足で履くと、きつくて痛いだけでなく、革がすぐに伸びてしまうことにも繋がります)

 

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<参考文献>
恩賜財団済生会「実は病気のサインかも?いろいろなむくみ」

東京血管外科クリニック「足のむくみ『むくみからのメッセージ』」

横浜血管クリニック「足のむくみ」

沢井製薬 サワイ健康推進課「下半身をスッキリ! 気になるむくみ対策」
https://kenko.sawai.co.jp/body-care/202006.html

北海道心臓協会「むくみがある、といわれたら」
http://www.aurora-net.or.jp/life/heart/iwaretara/90/index.html

国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス「[97] 脚の静脈の血行障害-静脈瘤」
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/blood/pamph97.html#m4