駅を過ぎ行く女性を観察していると、
10人に2、3人はこちらに当てはまります。
それくらい、パンプスがパカパカ脱げている女性は多いです。
今回はこの症状の原因と、解決方法をご紹介します。
主な原因と解決方法4つ!
- ボール位置が靴と合っていない
ボール位置とは、親指と小指の付け根の骨の位置です。この付け根の骨のラインで、足は曲がります。
一方、靴にも曲がる位置があります。靴をよく見ると、最も幅が広くなっているところです。
靴選びの際にボール位置を意識している方は少ないと思いますが、カカトがパカパカする原因の一つは、この「ボール位置が靴と合っていない」ことです。
ボール位置は、人によって異なります。例えば、足長が同じ23.5cmの方でも、
・指が長い場合は、ボール位置からカカトまで(踏まず長と言います)が短く、
・指が短い場合は、踏まず長が長い、
という風に、人によって指の長さと踏まず長のバランスが異なります。
そのため、靴との相性がありますので、靴選びの際は必ずボール位置が靴の一番太いところにあるか、確認してください。残念ながら、購入してしまった靴でボール位置が合わないものは、解決策はありません・・・
履けない靴を買ってしまわないためにも、購入前にボール位置をしっかりと確認するようにしましょう!
なお、親指と小指の付け根の骨のラインの角度も、人によって異なります。水平に近い方、斜めの方、左右それぞれに違う方など、様々です。
同じく靴も、曲がる位置が水平のものと、斜めのものがあります。
この角度が足と靴とで、合っているものがベストです。
- 左右の足の大きさが違う
パカパカしているのが片方だけな場合は、これが原因かもしれません。
顔も微妙に左右で異なるように、
足も左右でサイズが異るのが普通です。
しかし、シューズ店で販売されている靴は左右別のサイズで購入することができないので、大きい方のサイズに合わせて購入している方がほとんどでしょう。
片方の足に中敷きを入れることで調整できればいいですが、
左右のサイズの差が大きい場合、中敷きだけでは調整できません。
パカパカしている靴を履いていると、見た目に悪いだけでなく、靴を脱げないように指で踏ん張ることにより足のアーチが崩れるなど、足の健康に悪影響があります。
左右別サイズで購入できるシューズ(必然的にオーダーメイドシューズになります)をおすすめします。
- サイズが合っていない(特にワイズ)
よく試着しないで購入してしまった場合などに当てはまります。
靴のサイズ表記はあくまで自社(メーカー)基準です。
自分のサイズがJIS(日本工業規格)でいう「23.5cm-D」だったとしても、A社の「23.5cm-D」が合わない場合も充分にあり得ます。
そのため、サイズ表記に騙されることなく、また自分のサイズに対する思い込みを捨てて、よくよく試着をしてからシューズを購入してください。
特にワイズ(足幅)が幅狭の方は、ワイズが合っていない靴だと前滑りしてカカトにすき間ができ、パカパカしてしまいます。ご自分のワイズを計測してみて、ワイズが選べる靴を購入するようにしましょう。
また、足がむくみやすい方は、朝と夕方では足の体積が結構違うことがあるので、靴を購入する際はできれば朝と夕方に履いてみることをおすすめします。
- ヒールカーブやカカトの大きさが靴と合っていない
左右の大きさも同じ、ワイズも合っている靴でもパカパカしてしまうならば、「足のヒールカーブが靴と合っていない」可能性や、「カカトが非常に小さい」可能性が考えられます。
ヒールカーブとは、かかとを断面から見た時のカーブです。このカーブが浅いと、靴は脱げやすくなります。
もし上記の原因に当てはまらないのにパカパカしてしまうならば、ヒールカーブを特に意識して靴をお選びください。
また、カカトが非常に小さい方も中にはいらっしゃいます。足長やワイズが小さくなると、カカトも小さくなりますが、それ以上にカカトが小さい場合、他が良くてもカカトが脱げる、という状態になり得ます。
カカトの大きさや形も人それぞれなのですが、カカトを選べる靴というのはフルオーダーメイドでない限り、ありません。そのため、そういう方の場合は「甲ストラップ」でカカトの脱げを防ぐ、というのがオススメです。