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シュープレモのこだわり(3):ここが肝心「木型の使い分け(ワイズ別)」

何かを複数製造するためには、大抵「型」を用います。
例えば、クッキーの抜き型もそうです。効率よく、同じ形のクッキーを作ることができます。

靴にも「型」があり、「木型(きがた)」と呼ばれています。
その型に革などを被せて、靴を作っていきます。
昔は木で型を作っていたため「木型」と呼ばれていますが、現在の木型の多くはプラスチック製です。

初めて木型屋さんに行ったときのことを、私は今でも鮮明に覚えています。
シュープレモを立ち上げる前で、毎日パンプスを履いているものの、痛くて絆創膏が手放せない日々のことでした。

探しても足に合う靴が全然ない
>オーダーメイドは高いし、コンフォート寄りのデザイン
>それなら理想の靴を自分で作っちゃう?!
という流れで、手始めに木型を探しに行ったのでした。

見せていただいたのは、木型の山、山、山!!
靴はデザイン毎に異なる木型が必要なため、広い倉庫に無数の木型が山積みになっていました。
この中になら私の足に合う木型があるかも!!と、期待に胸が膨らみました。

ところが、その期待はすぐに脆くも崩れ去ります・・・そう、そこには「幅狭ワイズ」の木型は一つもありませんでした。無数の木型が山積みになっているのに、幅狭ワイズは全くなかったのです。

そこで私はようやく悟りました。
探しても探しても足に合う靴がないのは、やはり幅狭靴が全く作られていないからなのだと。

また、市販の靴にはほぼワイズ展開がないことも目の当たりにします。
幅広の2E/3E/4E展開の木型は、少ないけれどありました。
ですが、私の足は細幅かつ左右でサイズ・ワイズが違うのです。両方の足にぴったりの靴を作るためには、ワイズ展開が必須でした。

そんな非常に個人的な理由で、木型屋さんにとっても初となる幅狭の木型を作ってもらい、シュープレモは創業当初から幅狭・ワイズ展開の木型と共にスタートしました。(もちろん、左右サイズ違いもできるようにしました)

ところが、世の中には、ワイズ毎に木型を使い分けずに靴を作っているところがあると後から聞いて、びっくりしました。聞くと、例えばD幅(例:足囲200mm)の木型で作った靴に、分厚い敷きパッドを入れることでC幅(同194mm)やB幅(同188mm)の靴として販売しているそうです。

確かに計算上の足囲はB-C幅と同等になりますが、靴の幅はD幅の広さのままパッドで厚みが潰されるだけなので、B-C幅の木型を使っている靴とは全然違う靴になってしまいます。
(靴の幅が広いまま厚みを潰して前滑りを止めようとすることは、足の形・アーチ構造を潰すことになり、足にとって非常に負担が大きくなります。また、足囲が細い人は、基本的に土踏まずやカカトの幅も細いはずなのに、土踏まず/カカト幅がD幅のままであれば、当然サイド部分に隙間が空いてしまいます)

なぜワイズ別に木型の使い分けをしないかというと、コストの問題だと思われます。
木型はデザイン毎に必要なので、ワイズ展開をすればするほど、数が膨大になりコストが増えてしまうのです。

ですが、シュープレモは高いフィット感の実現には、「ワイズ別の木型の使い分けはマスト」だと考えています。
コストがかかるとしても、そこは譲れない、シュープレモのこだわりです!

「同じサイズ・ワイズ表記の靴なのに、履き心地が全然違う!」とお客様によく言っていただくのですが、木型をワイズ別に使い分けていなかったり、幅と厚みの設計が違ったり、部材や靴の作り方が違ったり・・・様々な理由で違いが生まれています。

※過去記事はブログに掲載しています
シュープレモのこだわり(1):熟練職人の「手づり」
シュープレモのこだわり(2):縁の下の力持ち「部材」は独自開発!

シュープレモのこだわり②:縁の下の力持ち「部材」は独自開発!

アウトソールや中底、そしてカウンターといった靴の「部材」をご存知でしょうか?
シュープレモではアウトソールの色を選べるため、どこの部分かご存知の方が多いと思います。
一方、中底やカウンターは見えないところに使われており、ほとんどの方は目にしたこともないと思います。

ですが、ですが、ですが!
先月ご紹介した「手づり」に続き、靴のフィット感に影響を及ぼす重要ポイントなのです!!

「#KuToo」流行語大賞ノミネートに思うこと

流行語大賞ノミネートが発表されると、年末が近づいてきたなあと思います。
そしてなんと今年は、「#KuToo」がノミネートされました!

ShoePremoはまさに、「パンプスの苦痛をどうにかしたい!!」という想いから生まれました。
探しても探してもあの苦痛から逃れられる、かつ履きたいオシャレなパンプスがなかったので、
靴業界とは縁もゆかりもない2人がShoePremoを始めました。
なので、「#KuToo」の気持ち、本当によくわかります。

裏を返せば、流行語大賞にノミネートされるほど足に合わない靴に悩まされている方が多いということ。
ShoePremoとして何ができるか、改めて考えてみました。

これまでの取り組みと本質は変わっていないのですが、
色々な形でより多くの方にお届けできるように、精進してまいりたいと思います。

<ShoePremoができること>

・足に合う靴を履いて歩くことの重要性をお伝えすること
・足に合う靴とは何か、失敗しない靴選びのポイントをお伝えすること
・「足囲」「足の曲がる位置」で選べるシューズを試す機会をご提供すること
・高品質&低価格なシューズをご提供すること
・足に合う靴を履いて歩くことの楽しさをご提供すること

お客様にはいつも温かいご声援を賜り、誠にありがとうございます。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

ShoePremoのシューズをお試しになりたい方はこちら

2019-11-26T16:29:41+09:002019年11月26日|ShoePremoのご紹介|

伊勢丹新宿店での試着・オーダー会のご予約受付中!【11/4,5】→満席となりました

現在、10月の試着・オーダー会は3日間とも満席です。
(キャンセル待ちは受付中です)

2016-11-01T10:41:23+09:002016年10月17日|ShoePremoのご紹介|

伊勢丹新宿店での試着・オーダー会のご予約受付中!【10/7,8】

あっという間に10月ですね!急に肌寒くなってきました。

先月に続き、10月も伊勢丹新宿店で試着・オーダー会を開催いたします!まだ若干空きがあるようですが、土曜日は埋まりつつありますので、お早めにお申込みください。

対象シューズ:5.5cmヒール

日時:
10/7(金)11:00-16:00(各回2名)
10/8(土)11:00-17:00(各回2名)

内容:
失敗しない靴選びのポイントをご説明しながら、フィッティングしていきます。サイズが決まりましたら、色・素材を見ながらご注文ください。所要時間は約1時間です。お受け取りは約2ヶ月後に伊勢丹新宿店にご来店いただくか、配送となります。

ご予約受付:
弊社開催の試着・オーダー会と異なり、ご予約の受付は伊勢丹新宿店2階の婦人靴売り場となります。03-3352-1111(代表電話)より、伊勢丹新宿店2階の婦人靴売り場を呼び出してご予約ください。

2016-10-04T21:23:26+09:002016年10月2日|ShoePremoのご紹介|
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